本間勇人 の Goodware Times

‘経済’ カテゴリーのアーカイブ

工業中心社会からコミュニケーションベース経済社会へ

2009/04/13

カテゴリー: 経済


09e58092e794a3e8b2a0e582b5e7b78fe9a18de68ea8e7a7bb◇世界同時大不況は、企業の倒産件数を激増させています。しかし、東京商工リサーチによると2000年から2003年ごろのほうが、その負債総額は大きい。

 

◇いったい何が違うのでしょう。それはご承知の通り、金融・保険業の負債総額がものすごい。全体の50%弱がこの業界で占められているし、2003年時の負債総額の10倍にのぼっているのがこの業界の状況です。

 

◇生活必需品から便益品へのシフトの弊害が一挙に露出したわけですが、この弊害に、今後世界は学ぶはずです。再び金融商品は新装開店するはずです。この転換期に、教育は何ができるのでしょうか。

 

◇新しい経済価値感覚とプラグマティックな起業意識をデザインするプログラム開発です。東大に入れることだけ考えていたのでは、このミッションは果たせません。麻布のように、東大にもいれるし、東大も超えるプログラムの二兎を追うプログラムの開発を期待します。

米住宅事情 新たな経済感覚を生むか?

2009/04/13

カテゴリー: 経済


CNN(09年4月12日)によると

米カリフォルニア州レークエルシノア(CNN) 住人が去り荒れ果てた家の前に、「売り物件」の看板。隣のよく似た家では、引っ越してきたばかりの子どもたちの笑い声がはじける――。全米の住宅地で、そんな光景が目につく。ローンが払えず、差し押さえなどで家を失った家族と、格安で売り出された物件を手に入れてマイホームの夢をかなえた家族。当地でも明暗はくっきりと分かれている。

◇家は、もともとは、というか遠い昔、必需品だったはずです。

◇しかし、それが投機の対象になって、サブプライムローンのように金融商品化されてしまいました。

e382bfe383aae383a4e382bbe383b3e382a6e382a7e382b9e383881◇そうなると住まう空間というだけではなく、オカネを生みだす便益品になったわけです。

◇フランク・ロイド・ライトは、家というのは壁や屋根のような物質的なものを指すのではなく、
そこに住まう虚空として空間なんだとタオイズム的な発想をしていました。どこかで岡倉天心の
「茶の本」を読んだのかもしれません。ライトはフェノロサに影響を受けていましたから。

◇タリヤセン・ウェスト(ライトの建築学校)に行くと、弟子たちが作った最小限の材料でコストをかけずに
住まう空間をデザインしている跡があります。

◇これは、必需品としての住まう空間ですね。これをコアにフランク・ロイド・ライトはアーティスティックな
建築デザインもしていきますが、大事なことはそこにも住まう空間が広がっているということです。

◇今回の世界同時不況で、カリフォルニア州の隣り会う明暗同様のことが、あらゆるビジネス領域で
起こっているはずです。

◇便益品ではなく、必需品に対価を払うところからスタートするわけです。

◇しかし、人間の欲望は、それで満足はしません。付加価値だとか便益的価値とか
が加わるのは当然です。

◇そのときです。付加価値とか便益的価値とかが、価値=価格にならずに、人の存在とは
何か、自然と人の循環とは何か、その循環を維持する社会のシステムとはとは何かという
価値を考える姿勢が市民全体に浸透するといいのですが。

◇アダム・スミス的には経済における「道徳感情」ということになるのでしょうか。新しい経済感覚
の誕生を期待したいところです。

経済の見通しは冷静に?

2009/04/02

カテゴリー: 経済


ニュヨーク・タイムズ(2009年3月31日)のコラムで、ポール・クルーグマンは、最近の景気上向きの話題については、冷静に見ようと指摘しています。

◇1929年以降の世界恐慌時、31年に工業生産指数が少し上向いた時期があったというグラフを提示して、しかしそのあと一期に下落しているよと、もしかしたら、そのときと同じ状況ではないかなと、一息つくというわけにはいかないと・・・。

◇とにかくファンダメンタルな要素で、転換するような材料がないのではないかと語っています。今日も、オバマ大統領が世界と協力して、景気大対策を講じているのに、転換材料がないというのはなかなか厳しい指摘です。

◇いずれにしても、転換材料の企画やアイデアがなければどうしようもないですね。こういうときには、創造力ですね。はたして、この力を養うプログラムは、新学習指導要領に期待できるかどうかですね。「脱ゆとり」ではなく、「脱構築」のほうが優先順位は高いかもしれません。しかし、10年はまた変わらない日本です。その間に2012年があります。アメリカ大統領選挙があるのです。

◇オバマ大統領にとっては、厳しい一期目ですが、その効果が2013年には表れると言われています。そういう冷静な目を持てる市民になりたいものです・・・。