本間勇人 の Goodware Times

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私学教育研究所前所長堀一郎先生の思い

2009/04/16

カテゴリー: 私学人


◇堀一郎先生は、97年以来12年間、東京私立中学高等学校協会東京私学教育研究所長を務められました。98年・99年はある意味私立中高一貫の危機の時代でしたが、堀先生はある時はリーダーシップ、またある時はフォロアーシップを発揮して、私学の先生方と協働して乗り越える貢献をされたのです。

 

◇東京大学を卒業してから、毎日新聞社で記者として活躍。特に1975年から東京社会部で、ロッキード事件、文部省、警察庁などを担当。その後、中部報道部デスク、毎日中学生新聞編集長、編集委員(教育取材班キャップ)、学生新聞本部次長・毎日小学生新聞編集長など数々の重責を担い、東京私立中学高等学校協会東京私学教育研究所長に就任しました。

 

◇今年からは、日本記者クラブ会員であることもあって、私立学校の特色を自らも発信し、また私立学校の教育の質の読み方を後輩に伝授していくスーパーバイザーの役を果たしています。

 

◇堀先生によると、私立学校の教育の質や創設者の理念の普遍性について、まだまだ研究がされていないので、それを個々の私学だけではなく、全私学で研究していく体制や人材育成の機会をつくっていきたいということです。特にリーダーシップ観に関しては、特定のエリート層だけが国家を牛耳っていくのではなく、国民市民1人ひとりが、自分のタレントを発揮できる領域で、リーダーシップを発揮できるような環境を設定する私学の教育を、広く理解してもらうことが重要だと考えています。

 

◇そして、そのためには「ことば力こそ基礎学力」として、私学教育研究所時代に多くの私立学校の先生方と研究してきた私学流儀の学力構造論をさらに深めていきたいとのことです。コミュニケーションが商品という道具になってしまっている時代に、ことばと人間存在の関係をとらえる学力を養う教育を考えようということだと思います。今後のますますのご活躍を祈念しています。

 

◇この世界同時不況は、再び教育の危機を引き起こしています。工業中心社会からコミュニケーションベース経済社会にシフトする転換期の混乱期が今だと思いますが、堀先生が語られる物語は、今後私学人の果たす大変重要な役割論であると、あらためて感じました。今後のますますのご活躍を祈念しております。