☆今月12日の日経ネットPLUSで、APUの就職率の高さの理由が紹介されている。
・・・・・・この大学が既存の大学と大きく違うのは、学生の半数をアジアをはじめとする海外からの留学生とする方針を打ち出したことだ。 APUが2011年3月卒業予定の3年生向けに開いた会社説明会は09年10月から始まり、参加した企業は10年1月末で154社に及ぶ。「昨年とほぼ同じペースで、6月には300社を超えそう」(亀田直彦キャリア・オフィス課長)。「日本人学生と留学生を同じ基準で採用している企業も多い」という。
☆この企業の採用担当者が東京や大阪から集結するというのは、APUの学生が端的に欲しいということだろう。亀田課長は、09年3月の新卒内定率95.6%には10年3月は届かない可能性があるといっているようだが、これは大学就職内定率73.1%の時代の雰囲気を敏感に感じて、できる限りの手は尽くすという戦略家らしい、つまり頼もしい物言いだ。自信の裏返しだろう。
☆大学側のこの自信そして企業が欲する理由は何かというと、本記事によると、
企業が見ているのは「物事を自分の頭で考えられるか、仕事に向き合うスタンスはどうか、へこたれないで立ち向かえるか、他人の話を聞いたり自分の意見を話したりするコミュニケーションの能力があるか」(リクルートワークス研究所の大久保幸夫所長)
☆ということらしい。世界同時不況やバブル崩壊は、今後も必ず訪れるというのが資本主義。その事態を迎え撃って、サバイバルできる人材は、創造的思考力とコミュニケーション能力が高い人材。いよいよ日本もクリエイティブ資本主義に突入という感じが伝わってくる。APUは、やはり最前線拠点だ。
☆この日経ネットのサイトには、当然ながらコメントが書きこめるシステムになっている。このコメントがまた参考になる。それによると、かりにそういう優秀な人材を企業が求めているということがわかったとしよう。それは確かに参考になるが、こんなクリエイティブな人材の演技を就活で演じても、すぐにボロがでるだろうというな感じだったか。
☆つまり、クリエイティブな人材は、一朝一夕に育つわけではない。大学4年間で、思考トレーニング、人間関係づくりをいかに積んできたかにかかっているということだろう。結局APUの就活のベースは、小手先のスキルではなく、幅広く奥深い探究活動そのものなのだ。サバイバル能力を求めている企業は、そのことをよくよく心得ているのである。
☆ああ、そうそう。このクリエイティブな人材は、日本人どうし切磋琢磨してもなかなか育たない。異文化・異視点をもっている人材どうしが日々議論する環境でしか大量に育たない。そんな環境は、ガラパゴス日本ではないだろう。いや、まさにAPUがその拠点。そこを実感している企業が、APUを訪れているはずである。

