☆前回、学校の魅力の探し方には、結局順番があるという話になった。順番があると言うよりも、見方が広がったり深くなったりするということである。魅力を探すにしても、作るにしても、最初は要素が目に入り、だんだんその要素どうしがつながっているのが見えてくる、あるいはわかってくる。
☆しかし、その過程は時間がかかるし、だんだん難しくなるし、複雑になるように思うから、そんなの難しいとかわかりにくいとかという話になり、簡略化という短絡化が起こる。
☆学校選択者側にとっては、偏差値と大学進学実績という、これも学校の魅力の1つの指標だが、その点だけで判断するのに慣らされているから、広がったり深まったりするのは、量より質を学校説明会で偶然にも聞いたときに、アハ体験するぐらい。だから実際には学校の本当の魅力に気づかない。学校説明会で量より質について説得力ある表現を工夫している中村中学でさえ、生徒たちは、入ってから、もっとすごい魅力に気づいて、学園生活にもっと豊かな魅力を発見するぐらいだ。
☆学校説明会も、簡潔・明快・感銘なのは大歓迎だが、短絡的・表面的・物象的になるは困るだろう。
☆ともあれ、魅力探し=作りのものの見方の広がり・深まりを順番に箇条書きにしよう。
ステージ1 要素を探す。
ステージ2 要素の中身の構造を理解する。
ステージ3 要素どうしのつながりを見出す。要素がクロスしているのに気づく。
ステージ4 要素間のつながりと要素内の構造を理解し、入れ子構造を発見する。
ステージ5 要素間のつながりや要素内の構造の枠が変換(トランスフォーム)する。
☆学校選択者、つまり受験生や保護者が、今日のマスコミの表現や受験市場で、ステージ4や5に進むのは実に困難である。特にステージ5は、飛躍感があるので、もっとも難しい。もちろん、すでにものすごい見識や教養のある保護者がいるものではあるが、中学受験の大衆化は、良くも悪くも、短絡的で、表面的で、物象的。だから市場は拡大したわけだ。しかし、この世界同時不況の影響で5%~10%は縮小されると言われている。
☆再び、量の競争から質の競争へシフトしようとしているといえるかもしれない。こういう時こそ、私立学校側から、ステージ4や5の話を学校説明会でして欲しいものだ。もちろん、難解では保護者は困惑するだろう。レトリック、アーティスティック、エピソード、ストーリーなどの表現方法あるいは言葉が重要であるのは言うまでもない。
☆そしてクロスというただつながっているという結果だけではなく、入れ子構造になっていることを示すことが肝心だ。つながることによって、どういう変化が起こるかを、保護者は期待しているのである。だから、クロスカリキュラムは広がらなかった。モザイクやパッチワークで終わっているからである。
☆トランスフォーム、つまり型や枠や殻をこわすことが必要であり、その瞬間が感動を生む。人は誰でも、この瞬間を希望しながらも、大きな壁に阻まれ、落胆する。それでも、村上春樹の言うように、何度も壁にぶつかる卵になろうとする。成長するとは殻を破ることだから。







先生はムカシムカシ、日能研で国語を教えていらした本間先生ではないですか?
とても懐かしいお名前だったので書き込みました。
間違いでしたらすみません。
98年までは日能研にいました。最初は国語を担当していましたが、中学入試情報センターにシフトし、そのあと日能研グループのエヌ・ティ・エスという会社でNTS教育研究所を開設しました。07年にグループから出て、紆余曲折ですね。
そうでしたか。どうやら最後の生徒だったようです。
楽しい授業、優しい先生は今でも覚えています。これからも陰ながら応援させていただきます!
思わぬエール。ありがとうございます。
みなさんも、自分の道を見つけて、
活躍することを祈っています。